鮮烈なミネラルほと走る「白ワインの聖地」の底力
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州を旅する4本セット
在庫数:5
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州への旅
近隣の国からの支配に翻弄した州
中世にはオーストリア領、続いてフランス帝国領、再びオーストリア領、そして現在のイタリア領と、時代ごとに色々な国の支配下に置かれ、イタリアの文化と異国文化が融合した独自性のある唯一無二の地位域となった。それに加え、他国との国境を有するために言語もイタリア語以外にドイツ語、バイエルン・オーストリア語、スロベニア語、フリウリ語、ヴェネト語なども使われる。アドリア海に面し、重要な港町として保護されていた。 同州内でフリウリ地方とヴェネツィア・ジュリア地方とに大別される。
州都/小ウィーンと呼ばれるイタリアの穴場「トリエステ」
スロベニアとの国境沿いに位置する独特な雰囲気を持つ港町で、オーストリア(ハプスブルク帝国)による統治時代の影響が色濃く残り、オーストリア風の美しい建築や街並みが印象的な街。美しいアドリア海を臨む、文化の入り混じった歴史都市と言える。また150年以上もの間、多くの文化人たちに愛されてきた老舗カフェが至る所に点在していて、「カフェの街」とも呼ばれている。有名エスプレッソメーカーのilly(イリー)の本社もトリエステにある。
多様な気候風土とトリエステに吹き荒れる暴風
州内では港町から山岳地帯まで多種多様な景色を味えるが、気候もまたそれぞれで、南部は乾燥している温暖な亜地中海性気候、平野部は温和で湿度が高く、北部はアルプス性気候で雨が多い。南部では「ボーラ」と呼ばれる乾燥した冷たい強風が吹くことから冷涼な気候が保たれ、土地の環境を守っている。
交易の中継地らしく異文化の個性を残す郷土料理
□海、山、平地があるためそれぞれに海の幸から肉、チーズまで食べられている
□隣州のヴェネト料理やオーストリア、ハンガリーの異国情緒溢れる料理も多い
□パプリカ、クミン、シナモン等の香辛料を料理に使う
- サンダニエーレ産生ハム
- ボッリート・ミスト
- フリコ
- ランバシッチ
- グーラッシュ
- ポレンタ
旅するフリウリ・ヴェネツィア・ジュリアセット
ワインの生産量は平均して年間約130万ヘクトリットルで、その70%が白ワイン。近年ではオレンジワインの産地としても注目されている。白ぶどうではリボッラ・ジャッラ、ヴェルドゥッツォ、フリウラーノ、ヴィトヴスカ、ピコリット。黒ブドウでは、レフォスコ、スキオペッティーノなど古代ローマ時代から続く伝統な固有品種を有していて、 どれもこの州のワインの味わいを特徴づける品種として世界中で評価されている。同時に土着品種が多いイタリアの中で、突出して国際品種が多い州でもある。また「ポンカ土壌」と呼ばれるフリウリ・ベネツィア・ジュリア州ならではの特徴的なテロワールがある。ポンカ土壌は、粘土やそれよりも荒い土粒子など、手で触るともろく砕けてしまうほど柔らかな土壌が幾層にも重なった土壌。水はけが非常に良いことが特徴で、鉄分や石灰を多く含んでいるため、ワインに独特なミネラル感や厚みを与える。
プロジェクト“VERSO”(ヴェルソ)
歴史と自然と地域を守るため、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州で生まれたプロジェクト“VERSO”(ヴェルソ)。全てワインの品種はフリウリを表現するものであり、またそのラベルにはこの土地に生息する動物この土地に生息する動物が描かれている。
“プロジェクト・ヴェルソ”は2度と繰り返す事の出来ない歴史と自然を守るため、 フリウリの人々の間に生まれた。”VERSO”はフリウリ平原で最も良いとされているゴリツィアエリアの 1 つに位置し、 その高品質のブドウ栽培で歴史的に認められている。 テロワールの特徴と近くのアドリア海の影響で、この地域は素晴らしい地場品種と国際品種に命を吹き込むことができた。
その価値あるフリウリという地域の活性化とイメージアップを目的としたプロジェクトで「パンデミック中に何かできないか」と地域 のコミュニティを活用し、 地元の農家、 醸造所、 ラベルデザイナーをなど様々な役割をもつメンバーとともにスタートしたもの。 また “VERSO” は方向という意味で空、 土壌にブドウの木が向かっているイメージを表現している。
それぞれにストーリーがあり、ワイン名はその動物をイメージしたフリウリの方言で名付けられている。
“スクリッチ” ヴェルソビアンコ
“SCRIC” VERSO BIANCO
原産地:フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
[フリウラーノ 100%]
アルコール:12.5%
「飛び跳ねながらその“向こう(Verso)”へと飛んでいく小さな小鳥」
- 香りは野の花、洗練された上品なアロマ
- 味わいは火打ち石やアーモンドの余韻、酸と塩味のミネラルのバランス
- 発酵と醸造はセメントタンクにて6ヶ月シュールリー
- 畑は粘土質で、元々海であった土地
平野から丘陵、山から海まで、フリウリには多くの種類の鳥が生息しており、その中にはタカの一種であるサシバ科の小鳥もいる。Verso Biancoを象徴するのは、フリウリ平原で冬を越すカラスで、この土地では“SCRIC”と呼んでいる。カラスは社交的な動物で、時には空中ゲームを楽しみ、お互いを認識し、違いや正体を記憶することができる非常に知的な動物である。もしかしたら、彼らがこの土地のアイデンティティになるかもしれない。
ピノ・グリージョ
“リズ”Pinot Grigio “Riz”
原産地:フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
[ピノ・グリージョ 100%]
アルコール:12.5%
「ブドウを台無しにすることのない平和な生き物ハリネズミ」
- 香りはサンザシやアカシアの花
- 味わいは岩塩のようなはっきりとしたミネラル感
- 発酵と醸造はセメントタンクにて6ヶ月シュールリー
- 畑は粘土質の土壌
ピノグリージョの“GRIGIO”(灰色)はフリウリの方言で“GRIZ”と言う。同じくフリウリの方言でハリネズミを“RIZ”と言い、言葉が似ていることから“RIZ”と名付けた。ハリネズミの毛色は典型的な灰色(GRIGIO)とブドウの木の茎のような茶色をしている。また、ブドウの房を思わせるその形と同じくらいの大きさをしている。ハリネズミのその刺でブドウを突き刺し、素晴らしい果汁を出すことができる...というフリウリに生息するハリネズミへのオマージュだ。
リボッラ・ジャッラ “チュース”
Ribolla Gialla “CIUS”
原産地:フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
[リボッラ・ジャッラ100%]
アルコール:12.5%
「夜を貫くブドウ畑の守護者フクロウ」
- 香りは白いバラ、リンドウやアカシアの花
- 味わいは白桃、リンゴ、洋梨
- 発酵と醸造はセメントタンクにて6ヶ月シュールリー
- 畑は粘土質の土壌
フクロウ(フリウリの方言で“CIUS”(チュース)と呼ばれる)は、魔法やおとぎ話の伝統の中で、常に賢くて教養のある動物として表現され、仲間や出会った小動物(そしてヴェルソでは多くの小動物と出会う!)にその知識を伝えている。フクロウがブドウ畑に隣接する森にあるお気に入りの止まり木から、その小さな頭を270度回転させ、優れた視力で注意深く観察し、上空から見下ろす。長い間フリウリの土地を代表してきたブドウ畑を守り、ヴェルソの畑のリボッラ・ジャッラの特徴である輝きと透明感を与えてくれるのだ。
ヴェルソ・ロッソ “スクロピット”
VERSO ROSSO “SCLOPIT”
原産地:フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
[スキオペッティーノ50% ピノネロ50%]
アルコール:12.5%
「失敗を挽回するチャンスを与えられたキツネ」
- 香りは白胡椒などのスパイス、森の果実、チェリー
- 味わいはリコリスやバルサミコなどの魅惑的なニュアンス
- セメントで「カッペッロ・ソンメルソ」と呼ばれる浸漬技法を行う。
果帽を崩さず、モスト内に沈め液面に浮き上がらなくすることにより、アントシアニン、ポリフェノール、タンニンを抽出。 - 畑は粘土質の土壌
イソップ童話に登場する赤いキツネに捧げるオマージュ。赤いキツネはペアで生活するのが普通なので、スキオペッティーノとピノ・ノワールを半分ずつブレンドしたヴェルソの "SCLOPIT "のラベルにそれを表現することにした。SCLOPIT "とは、この土地の野草の名前で("Schioppettino "という単語と同音異義語で、地元では "Sclop/Sclopit "と発音する)この地方ではいつもキッチンで使われていて、この土地のすばらしさを最高に表すシンプルで美味しいレシピで使われている。そして黄昏時の輝きの中で、私たちの視線はこのワインの美しく赤い輝きに惹きつけられる。
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